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2005/12/01

TD-CDMA方式の潜在力

先日、以前にも取材したことがあるアイピーモバイルのセミナーを聴講してきました。

それで、迂闊にもセミナーを聴講するまで僕は知らなかったのですが、TD-CDMA方式は、単に電波方式が違うのみならず、さまざまな特徴を備えているということを知りました。

知っている方、技術に明るい方には「いまさら」と笑われてしまいそうですが、たとえばこんな特色です。



(1)IPマルチキャストに対応できる

通常の携帯電話の方式と異なり、TD-CDMAではIPマルチキャストを行うことができるようです。
これを「通信」とみなすか「放送」とみなすかは微妙なところですが、今のところアイピーモバイル社は、基地局網の敷設を行い、最低限のPCデータ通信カードサービスは提供するものの、それ以外のモバイルソリューションの拡がりについては、かなりな程度、例の「MVNO」によって実現していくとしています。
IPマルチキャストでさまざまなコンテンツ配信、あるいはニュース速報など、意欲的な用途が出てくると良いのですが。

(2)端末間アドホック通信をサポートできる

「アドホック通信」とは、「基地局⇔端末」という親子の関係だけでなく、「端末⇔端末」で通信ができる、いわばP2P的な仕組みです。これは無線LANや、今話題のWiMaxなどはもともと持っている機能ですが、TD-CDMA方式の場合、無線LANに比べて到達距離が長いため、また別の用途需要もあるものと思われます。
それがコミュニケーションツールとしての用途なのか、あるいはCRMなのかはわかりませんが、いずれにせよ、こうした仕組みさえ、ちゃんと規格化することができれば、ユーザー数の拡がりに応じて用途は自然と開発されてくると思われます。

‥新規参入組3社は、以前はいずれも3社ともTD-CDMAの仮免許を受けて実証実験を行っていましたが、ソフトバンクとイー・アクセスは、もっと大きな帯域を確保できる1.7GHz帯中心に戦略を移行し、補完的にWiMaxなどを方針にシフトしています。唯一2GHz帯に残されたアイピーモバイルは、その資本調達プランや事業プランの不透明さからも、免許付与に対する反対意見もあったと聞きます。

しかし、こうしたTD-CDMAの機能を聞くと、やはりこのまま塩漬けにするのは惜しいと感じますね。ぜひどこか、事業開発力のあるところが、面白い用途を開発してほしいものです。

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