« Long Tail(ロングテール)とケータイビジネス | トップページ | 本当に大きな変化は起こるのか?ボーダフォン買収 »

2006/03/04

ソフトバンクのボーダフォン買収には反対します

(関連エントリーを追加しました。こっちも併せてどーぞ)
(3月7日:本件に関するアンケートを実施中です。ぜひ投票を)

英ボーダフォン、日本法人をソフトバンクに売却へ--株式譲渡交渉を認める

なんと夜中の3時過ぎにボーダフォンからプレスリリースが送られてくるというのも前代未聞ですが、その内容も以前から噂が絶えなかったとはいえ、「うーむ」というもの。

ソフトバンクが以前から明らかにしていた方針である「ベンダーファイナンス」。
これは、基地局敷設の費用を、従来のように敷設事業者に一括払いするのではなく、設備はあくまで「敷設事業者の所有」として、ソフトバンクは「リース」を受け、数年をかけて費用を「分割払い」することで投資を償却しようという考え方でした。
しかし、これについては、どうやら敷設事業者がかなり逃げ腰になっていたとの噂も聞えてきます。
つまり、当初にソフトバンクが言っていた、「当初の投資額3,000億円程度」では、全国エリアでの展開は難しくなったきたのではないかと思われ、今回の買収交渉もそうした流れを受けてのことと思われます。

しかし、1兆円規模の買収によってボーダフォンの事業を引き継いだら、かつて孫正義氏が主要新聞に全面広告を出してまで批判した「日本の携帯電話料金は高い」という提言も、恐らくソフトバンクが実行するわけにはいかなくなるでしょうね。
これだけのカネを積んでおいて電話料金まで下げたら、いかにソフトバンクとて、とてもやってはいけないでしょう。

しかし、対費用効果やシェア予測、ファイナンス面など綿密にソロバンを弾いた上での「買収」という選択肢なのでしょうが、やはりソフトバンクには、あくまで新規参入という形で携帯電話事業をやってほしいものです。

私としては、携帯電話ユーザーの長期的利得を考慮した場合、この交渉が不調に終わることを期待します。

ソフトバンクはソフトバンクで、ボーダフォンはボーダフォンで、それぞれ企業努力を続けることが日本の携帯電話ユーザに恩恵をもたらすと思います。
新規参入事業者の増加による競争激化がない限り、携帯電話の料金はそう簡単には下がらないでしょう。
ドコモなどが、MNPを前にして音声通話料金単価をむしろ大幅値上げする傾向にあるのを見るにつけ、つくづくそう思います。

ソフトバンクのボーダフォン買収に反対な人は、ぜひブログランキングにも一票をば。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18230/8935743

この記事へのトラックバック一覧です: ソフトバンクのボーダフォン買収には反対します:

» ボーダフォンがBBモバイルへ [かきなぐりプレス]
いや~驚いた。 1兆~2兆円規模でソフトバンクがボーダフォンを買収する攻勢に出た。 家族4人がJフォンだったが、使えないと見放したJフォン。 初の純減でケータイキャリアでは第二のツーカーになりそうな、ボーダフォン。 加入者は約1500万人ながら、連結で売上高が1兆4700億円、連結税引き後利益は1620億円にのぼる、というのだから非常に美味しい商売だ。 そうしてみると、一から事業を立ち上げて、0から顧客を獲得するよりも、1500万人の加入者は魅力的。2兆円でも安い買い物だ。... [続きを読む]

受信: 2006/03/04 18:08

» ソフトバンク×ボーダフォン関連まとめ [R30::マーケティング社会時評]
 表題の件、あちこちのブログで猛烈な勢いで分析がアップされているので、ちょっとリストアップ+一言コメントを付しておく。  リリースが金曜日深夜だったので、ビジネ [続きを読む]

受信: 2006/03/04 21:39

» 通信業界「3強時代」に ソフトバンク、携帯事業買収へ [インターネット業界 波乱万丈記]
 通信業界が固定通信と移動体通信の融合時代を迎えるなか、英ボーダフォンによって固定と移動が分離された日本テレコムは、ソフトバンク傘下で再び総合通信として生まれ変わる可能性が高まった。交渉が成立すれば、日本の通信業界は、NTT、KDDI、ソフトバンクの三強....... [続きを読む]

受信: 2006/03/06 13:02

» SB x VFKK [えびす村]
蜂の巣をつついたかの様にブログ記事が憶測で盛り上がっており、特にこの件を書くつもりはなかったが、[http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2006/03/mobileterecom2_da91.html:title=R30さん]のまとめを読んでいて自分なりにここでまとめてみようと思った。 [今までのおさらい] SBは携帯への新規参入を表明し、800MHZ帯の割当をここ数年総務省に訴えて来たわけだが認められず、結果的には1.7GHZ帯の新規割当事業者としての参入を余儀なく... [続きを読む]

受信: 2006/03/07 13:08